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[CONTAX Carl Zeiss Vario-SonnarT* 80-200mm F4 のレビュー ]
以前、他社製の似たスペックのズームを使用したことがあったが、野外の晴天時に、最望遠域での青紫の色収差の激しさにがっかりした思い出がある。
しかし、このズームはさすがツァイスの設計。色収差はほとんど感じられない。今まで私が使用した望遠ズームの中で、最も安定した性能だと思う。最短撮影距離も、このクラスでも1mと、200mm領域ではマクロレンズに近いこともできる。
弱点もある。絞り開放時(F4)に、周辺減光が出るということだ。しかし、一段絞ればそれもなくなる。
このレンズでさまざまな風景を撮影してきた。私の愛着の最も深い「望遠ズーム」である。 どうしてもコンタックスのレンズには過度の期待を抱いてしまい、その期待に応えてくれるのは単焦点レンズであったこともあって、ズームにはさほど期待はしていませんでしたし、試写する限りはそれほど欲しいと思っていませんでした。
ただ、このレンズはそんな中で欲しいと思ってしまったズームです。
ズーム方式は今では珍しく使いにくく感じる人も多いでしょうが、慣れで十分対応でき、直感的な操作を可能にします。
また、描写はコントラスト重視で、逆光に対してもその色のりは期待を裏切るものではありません。ゾナーの名前通りのかりかり感があるかといわれれば首を縦には振れないところですが、解像感など数値だけではないコンタックスのレンズだなと実感できる美しさがその描写には存在します。
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