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[CONTAX N DIGITAL (ボディ) のレビュー ]
まず最初に断っておくとこのカメラは、決して万人向けではありません。 今となっては、使い勝手などにも不満点が多くある。(電池、スピード、大きさ・・・) しかし、フルサイズCCDとカールツァイスレンズの組み合わせがもたらす圧倒的な 表現力を見るとそんな使い勝手の悪さを忘れさせてくれます。 ただ、もう京セラが撤退宣言していることもありいまから手を出すには 少々勇気が必要だと思いますが、勇気のあるかたは一度使用して いただきたいと思います。半端な気持ちではこのカメラは振り向いてくれませんが、 はまったときの感動はC社やN社のカメラ以上だと思っています。 本当に銘機と呼べるデジタル一眼レフカメラです。 この製品は生産はすでに完了しています。正に迷っている人は今のうちといえるでしょう。今後、フルサイズCCD+極高ダイナミックレンジ構造+カールツァイスレンズと言う組み合わせのカメラは顔を出さないと思います。先にも書きましたが、余裕の設計をせずフルサイズとはいえ、ギリギリ構造で作られた1000万画素機はシャープさは見事なものの、色の深みが極端に乏しい状態です。この製品は『完全画質重視』の造りです。そのため、レンズの軽量化や便利構造(防水・防塵・手振れ補正・ラクラクCCD掃除機能など)望みません。 近年、各社でF値の明るいレンズで軽い設計を目指していますが、本当に画質の事を考えているのでしょうか。 人間、良いとこ取りしたい性は同じですが、何でもかんでも最高性能と言うのは無理があると思います。 やはり余裕設計でなくては。 レンズが大きいのも、重いのも、防塵、防水でないのも、まさに画質のためであるのです。ですから、そこまでして惚れなければ到底、扱える品ではありません。 デジタルのため新設計したNレンズの中でもプラナー85mmは最も歪みがないとの事。645レンズではマクロプラナーが最も歪みがありません。 また、Nマウントはズームレンズが多くなぜ645のようなレンズが無いかと申しますと、これも画質のためです。Nレンズで作るより645レンズの方がさらに高精度な造りなので光学的に有利です。 時代はデジタルカメラブーム。高画素数=高画質と思われている方が大勢います。CCDの大きさと画素とCCDの構造とレンズの兼ね合いが『美しさの基準』です。『百数十年のフィルム時代の技術』をデジタルに生かしたカメラです。100年前の保存性の良い写真を見たことがありますか? 見るたびに思います。『今の写真より美しい。生々しく100年以上も前の人が生きているような描写』昔は大判カメラだけでした。今は小型化が進み35ミリフィルムカメラが一般的。そしてデジタル化。何でもかんでも詰め込んで高機能&高画素のデジタルカメラ。しかし本当に良い絵を作るのは『余裕のある道具』では無いでしょうか。大判カメラの美しさは『余裕のあるレンズ構造とフィルム構造』それに習って、このカメラは『35ミリフルサイズのCCDに適度な(余裕のある)画素数と余裕設計のレンズ対応』 ★35ミリフルサイズ1000万画素以上のデジタルカメラでも撮れない絵★が、このカメラには撮れます。
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