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[FUJIFILM NP 100 ACROS 36 20P のレビュー ]
粒状性は申し分なしの超微粒子フィルム。特性曲線的にも直進性に優れていてコントラストを上げても破綻しにくいが、なまじ超微粒子なのでうっかりするとコントラストが高くなりすぎて扱いにくくなる。露光過多・現像過多を避けてあっさり味に仕上げたいフィルム。 同クラスの中庸感度フィルムと比べてシャドウ基準の実感度はやや低めで、ボクの場合ミクロファイン1:1希釈でEI50としているが、ディープシャドウをキープするにはEI40ともなる。当然手持ちでの撮影には不向きで、ガッチリした三脚据えてじっくり撮るのに使いたいフィルム。 特筆すべきは極めて優れた相反則不軌特性で、メーカーは120秒露光まで補正の必要無しと謳っている。さすがにそこまでは経験したことがないが、数秒の露光時間というのはこのクラスの撮影感度ならごく普通にあるので、他に例を見ないこのフィルムの相反則不軌特性は実に有り難い。 世界最高水準と銘打つだけあり、粒子が細かい!美しい! グレー部がわかりやすく綺麗にでます。現像の失敗も少ないと思うのでモノクロをやり始めた人には特におすすめします。 個人的にはPRESTO400が余り好きではないので(1600の粒子より荒い)フジのPRESTO1600と併用して使ってます。基本ですが感度が100なので曇りの日とか光量不足な室内で使うと灰色写真になりがちになります。でもグレーが綺麗なのであえてやってみるのもいいと思います!
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