ニコンの中級機としては、画期的なコンパクトさ使いやすさを備えており、一眼レフ初心者から本格派まで、誰もが長く使えるであろう一台となっている。またその機能も、実際の撮影に即した使い勝手の良いものが搭載されており、なんら不便を感じることがない。
クロスタイプのAFセンサーを中心に置き、それを囲むように配置された上下左右のAFセンサーが広く撮影画面をカバーする「5点測距AF」は、被写体が明るいときは黒、暗いときは赤と変化し、状況を一目で把握できる。構図を決定するのに便利な格子線の表示も、スクリーンを交換せずに可能にし、3D-10分割マルチパターン測光は眼で見た明るさをそのまま再現してくれる。また、AFロックボタンを、カスタムファンクション機能を使うことによりAF動作開始に変更することもできる。
上部が跳ね上がり現れる内蔵ストロボは、発光量と背景の明るさのバランスをコントロールするD-3D-マルチBL調光が可能になっており、ガラスなどの反射するものや、背景が抜けているシーンなどでその威力を発揮してくれる。これらの機能は、全て実際に撮影するときにありがたさを身にしみて感じるものばかりである。(円道ヒデカズ)
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